亡くなった方の品の整理をする遺品整理。
人が亡くなるとその人の持っているものは遺品となります。
親が亡くなった、祖母・祖父が亡くなった、、
こんなとき、お葬式の手配や親戚とのやり取りなどで疲れ、整理や片付けの余力もないものです。
だから、状況の許す限り『自分のペースで、片付けていく』のがカギです。
一軒家など作業が大変なときにプロに頼む方もいますが、その業界がどうなっているのかも解説します。
ポイント
- 遺品整理をスムーズにやるためのコツ
- 自分では整理ができないかどうか
- プロの遺品整理業者のことなど。
コツは焦ってやらないこと
思い出の品を残すことは大切です。
私のまわりにいるのですが、亡くなった方の奥さんが一切合切、旦那さんの遺品を捨てて
その後、娘さんと揉めるるということがありました。(娘さんはいろいろと持っておきたかった)
なんでも捨てることは後悔することもあり得ます。
それに『形見分け』の問題もあるかもしれません。
形見分け
亡くなった人の大切な品を、残された人に配る風習。
まずはお部屋に行けるのなら、周りをゆっくりと見渡します。
もしあなたが片付けを主導してやるのであれば、ざっと室内の全体像を見ましょう。
具体的な遺品整理をおこなう上でのコツは、すぐあとで説明しますが、
まずは気を負わず、適度にやるくらいの心構えを持つのもコツのひとつだと思います。
亡くなった方の家をすぐに引き渡しとか処分するのでない限り、自分のペースでやることが大事ですね。
悲しみが深いときは、なかなか動く気になれないと思います。
賃貸は別。早く遺品整理をしないといけない人へ
ただ、賃貸なら話は別です。
同居されていれば故人のお部屋などを整理するだけで済むかもしれませんが、
明け渡さないといけないケースも。
こんなときは、下記で説明するコツを実践してください。
できるだけスムーズに片付けをできるようなやり方・コツまとめてみました。
賃貸の場合にやっておきたいこと
- 賃貸の場合、大家さんや管理している不動産会社へ連絡をとりましょう。
- 明渡し日を確認しましょう。
敷金はたとえば明け渡した時点で返還を請求できる権利が発生します。
そしてその権利は、相続人が相続しているため(放棄しない限り)、残額があれば大家さんに請求ができますよ。
問題が発生したら、あとで説明するような遺品整理の業者に相談するのも手です。
遺品整理の業者、遺品整理士などは、関連する法律を知っているからです。
段取り良く遺品の整理をする|コツや手順
誰にでも共通した遺品整理の手順はありません。
しかし遺品の整理といえど、片付けと整理整頓なのでその要領が使えます。
ただ、亡くなった方への配慮や遺された方の気持ちなど遺品整理に特徴的なことがあるため、その辺は考慮しましたよ。
遺品整理の手順
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1思い出の品、取っておきたい物を確保・保管する
誤って捨てたということを防ぐため、とくにステップ1は慎重に実行します。家族間の連絡も取っておきたいですね。
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2片づけスペースの確保
ごみ袋に入れたり、ダンボールに入れたり、仕分けをする必要が多いかと思いますので、
作業できるスペースを確保しましょう。作業の効率化のためです。
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3片づけ・整理整頓の作業をおこなう
ここがメインの作業となります。ここでのコツを下に挙げています。参考にしてください。
コツ
- ”物ごとに”あるいは”カテゴリー別”に整理・片付けする。
- 押入れ・クローゼットは手前から徐々に片付け。無理をしない。
- 作業を中断するときは、次やることをメモ。
- ゴミ出し日をチェックしておく(スケージュリング)
上から順番に説明しますね。
物ごとに片付け

例えば、部屋ごとに掃除するのではなく、洋服なら洋服だけを集めていく。
もっとカテゴリーを広げると、洋服やカーテン・布団などの「布類」となっていきますが、
あまり広くカテゴライズしないで、洋服類なら洋服類だけを集めて、そこから捨てるものは捨てる、残すものは残すのがコツです。
メモ
片付けのプロ、こんまりさん。Netflixでアメリカ等でも有名な日本人ですが、この方が物別の整理を推奨しています。
-
アメリカで大ブレイク『こんまり(近藤麻理恵)』さんの片づけ術まとめ。人生がときめく片づけの魔法を読んでみた
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押入れ・クローゼット
押入れ・クローゼットは物が詰まっていればいるほど手強いもの。
時間がない方はまた別ですが、基本手前から作業を何回かに分けてやりましょう。
理由は、短時間で疲れるの防ぐからです。
押入れ等の作業をストップしている間、ほかの作業(電話連絡や物別に集めるなど)をやったりもできますよね。
中断時のメモ
作業がたとえば2日明けて再開するなど長時間ストップするときは、次やることとどこまでやったのかをスマホやメモに残しておくのも
スムーズな作業のためのコツです。
とくに自分で遺品整理をやる場合ですが、なるべく頭を使わず淡々と作業したいものです。
そのため、頭を使うというか考えることのある思い出の品、残すものは最初のうちに済ませておくことが肝心です。
ゴミ日のチェック
とくに故人の住んでいた家と離れているのなら、ゴミ出し日を調べましょう。
出たゴミは、ゴミ出しできれば、その都度どんどん捨てていきます。
大きなゴミや大量のゴミは真っ先に捨ててください。
例
食品類、プラスチック類、寝具類(ふとん)
そのために、家にすでにあれば別ですが、自治体のホームページや役所のパンフレット等でゴミ出し日をチェックしておきましょう。
業者を使って遺品整理をする
上での手順やコツは主に自分ひとりまたは何人かで遺品整理をすることを想定したものでした。
こういった方はまた話が別です▽
時間がない
遺品整理に時間が割けない
片付けが困難
たとえば、家具の移動は大変なものですよね。
こういったときはプロの業者が便利。
遺品整理業って何?
遺品整理を代行するサービスで、サービス内容は多岐に渡ります。
遺品整理業者が提供するサービス
- 大切なもの(貴重品)を探す
- 片付け
- 特殊な清掃・脱臭や除菌
- 形見分け
- 遺品の処分や買い取り
- 手続きの代行
とくにお家の汚れ等がひどい場合、こういったサービスは重宝します。
また捨てるものを処分してくれるのでゴミ出しに時間がとられません。
手続きの代行とは、たとえばですが電話加入権だったり賃貸の問題、相続の問題とかかわってきますね。
そして、遺品整理については資格というシステムがあります。
それが遺品整理士。
業者には遺品整理士の方がたくさんいるのが普通です。
遺品整理士とは
遺品整理の手順や、実務をやっていく上での知識、遺品整理にかかわってくる法律等の知識を身に付け試験に合格し最終的に認定された人たち。
お金は自分でやるよりも当然かかりますが、
料金に見合ったサービスを提供しています。
一軒家はなかなか大変なものですが、スピーディーに片付けと事後処理までやってくれるため、利用価値は充分にあります。
具体的に業者がどんな感じなのかは、こちら▽
上記業者は、関東圏のみ対応です。
☆どんな業者があるのかはページを改めて紹介します。
業者に頼む前にしておくべきことはあるか?


遺品整理の業者に頼むと料金の支払いがあります。
その料金はどう決められているかというと▽
厳密にはこれだけではありませんし、複合的に決まっています。
基本的に業者に遺品整理を任せるのに、特別なことをしておく必要はありません。
連絡して状況を伝え、立ち会うだけでいいと思います。
いろいろなことがサービスに含まれているためですね。
ただ、料金は上記の要素などで決まっているため、
物の量が少なかったり、業者が作業をする時間が短縮になれば料金が安くなるとはいえますね。
まとめ
これで遺品整理の仕方の説明を終わります。
ご自分で遺品整理をする方は、上記コツを実践していただければと思います。
物ごとに、物のカテゴリーごとに物を集めてから整理するとはかどりやすいですね。
そして、自分では、家族では整理が大変なときは業者の利用を検討してください。
最後に内容をまとめました▽
まとめ
- 何を残すかは重要。まずは貴重なものを確保。
- 賃貸物件の遺品整理では、明け渡すのであればスピードが命。
- 自分で整理する場合、片付けのためのスペースは確保しておこう。
- 物の種類ごとに物を集めて、それから捨てるもの・残すものを整理。
- 時間がない方や片付けが困難なときはプロの業者を利用すると便利。
- 業者は片付け、権利問題の手続き代行などいろいろなサービスをおこなっている。
片付け後の不用品の整理も業者が便利です▽