遺品整理をするうえで注意すること。
また、誰かにやってもらう(遺品整理士・遺品整理業者など)うえで注意すること。
この2つのことに大きく分けて、注意点の解説をしていきますね。
遺品整理に関するネット上の噂や評判など
遺品整理というと真っ先に「遺品整理士」とか専門の片付けや整理をする業者さんを思いつく方も多いのではないでしょうか?
街中に遺品整理の広告を見る機会もあります。
また、関連本がたくさん出版されており▽、超高齢化の今、遺品整理に関心のある方も多いですね。
テレビでも取り上げられる量が増えてきました▽
【テレビ】5/18(土)テレ朝 05時20分
日本のチカラ「笑顔の遺品整理士-家族の思いに寄り添って」
今、需要が高まっている遺品整理士。明るく笑顔で接する一人の女性を取材。残された家族の気持ちに寄り添いながら、遺品整理の新しいカタチを見つめる彼女の想いとは。
D深澤賢吾 山梨放送 pic.twitter.com/QIVQq7DFap— JapanDocs (@jdocs) May 17, 2019
注意点と関係のある話として、引き合いに出しますが
ネット上や周りでは次のようなことが言われています。
メモ
- 残された家族だけでは遺品整理はできない
- 権利問題に気をつけないとお金が余計にかかったりトラブルになる
- 遺品整理だけを専門にする業者に頼んだ方がいい
- ぼったくりの業者がいる
残された家族だけでは遺品整理はできない
これは状況によりけりですね。
遺品整理が家族だけではできないというのは極端です。
家財整理・片づけの時間が確保できれば家族だけでも充分できることもありますし、
できれば家族間で連絡を取り合いながらやっていくのが望ましいですね。
権利問題に気をつけないとお金が余計にかかったりトラブルになる
マンション等を亡くなった方が借りていた場合、家の中に人から預かったものがあるとか誰のものか不明なものがあるときなどに問題になります。
たとえば故人が人の物を預かっていた場合、その人の所有権(権利です)があるので勝手に捨ててはいけません。
賃貸も故人のあと住み続ける権利(賃借権)が誰かにあれば別ですが退去しないとけませんね。
あとで失ったものの賠償を請求されたり、敷金等が返ってこない可能性もあるため注意が必要です。
法律家、役所や団体等、相談できる場は、けっこうありますよ。
遺品整理だけを専門にする業者に頼んだ方がいい
専門業者の強みは、専門性や実績。
きめ細やかなサービスができるということですね。
ただ専門性だけでなくもっと幅広い理由で選んだほうがいいと思います。
たとえば相場よりも安くやってくれるとか、感じの良い業者さんだったとか、近場にあって相談しやすいとかですね。
遺品整理士で、かつ実績もあるとなるとプロの方といえますので、そういった方が在籍しているのかも確認してみてもいいですよね。
ぼったくりの業者がいる
ぼったくりや高額請求の業者さんは噂ではなく、実際にいますね。
たとえ高額でもそれに見合ったサービス内容なら問題はないともいえますが、
やはり相場に近い金額でないと納得がいかないもの。
くわしくは下のほうの「遺品整理の業者に依頼する上での注意点」を参照してください。
それでは具体的な注意点に入っていきます。
遺品整理をやる上での注意点
まずはご家族などで遺品整理をおこなう場合の注意点です。
ご家族などが亡くなった際から時系列でまとめました。
遺品整理の仕方やコツは▼
故人の意向・意思を無視しないように注意する
生前に意思を確認できる状態でしたら、確認しておくことが大切です。
遺言書があれば、それも慎重にチェックしないといけません。
高価なものは特に誰に相続させるとか、売却したり、家族の誰かが使うとうことがありますよね。
あとあと家族間で「なんで捨ててしまったの?」とトラブルにならないために、注意してください。
"断捨離"でいろいろ捨ててしまわないように注意
大切なものを間違って捨てないためにも、きれいさっぱり捨てる(断捨離)のではなく、
最初にどんなものがあるのか入念にチェックしてください。
ココに注意
明らかに大切なもの・大切そうなものを残す
大切そうなものはとくに注意。捨てたあとで後悔しないために「少しでも大切そうなものと思ったものは残す」くらいがいいと思います。
遺品整理にかかるコストに注意
遺品整理ではごみの処分代や、整理・片づけ・売却等に時間がかかります。
安易に業者さんに頼ろうとすると、自分で整理するよりもお金がかかるため要注意です。
ご家族など頼れる人がいれば、一緒に遺品整理をして時間とお金が節約できます。
業者さんの出張料や運送費、作業代(人件費)があるため当然自分でやるよりもお金がかかります。
また、故人の預金から遺品整理にかかるお金を払いときは、預金相続の手続きを銀行等でとってくださいね。
自分ひとりで抱えこまないように注意する
遺品整理が大変そうな場合、誰かを頼ってください。
予想以上に疲れることがあるからです。
肉体的にも精神的にも疲れることもあり、無理は禁物です。
ココがポイント
- 賃貸マンションなどで整理をするときは保証人などに手伝いをお願いできるかもしれません。
- 粗大ごみの処分がでたとき、条件を満たせば各自治体が家の中まで家財や家電を取りに来てくれる持ち出しサービスがあります。
- 片づけだけを任せたいときは、便利屋等のハウスクリーニングを利用する手もあります。
私の周りでは亡くなった方が生前仲良くしていたお隣さんに、いろいろな作業を手伝ってもらった人もいます。
また、兄弟同士などで仲が悪く、結局ひとりに負担がいってしまったケースも身近にありました。
その場合でも一人で抱えんで何でもやろうとしないほうがいいです。
賃貸物件の遺品整理では契約関係に注意
故人がとくに一人で賃貸に住んでいた場合は注意です。
迅速に、大家さんや不動産管理の会社へ連絡を取りましょう。
明け渡し(退去)日の確認や、人によっては家賃の支払い状況も確認してください。
ほったらかしになると家賃が発生していきますし、防犯上もよくありません。
また敷金が返ってくることもあるため▼、忘れないようにしてください。
敷金から未払いの家賃、その他共益費用やクリーニング代を差し引いて残額があれば基本的に返ってきます。
もしかしたら減ったかもしれませんが、私の経験からも自分から敷金のことを言わないと、向こうから(大家さん側から)敷金を返す話をしないことがあるので注意してください。
遺品整理の業者に依頼する上での注意点
はじめにお話したように遺品整理をおこなう業者の中には悪徳なところもあるので要注意。
そこで業者選びが重要ですが、依頼するときにも注意点があります。
悪徳なところに注意。見積もりなどチェックすべきこと。
『想像以上の金額を請求された』などのトラブルにあわないために
注意しておきたいことがあります。
それは
まず見積もりから
複数社に見積もりをとる
見積もり時どれくらいお金をとられるのか事前にチェック
知っているところは除き、いきなり見知らぬ業者さんに依頼をするのは危険です。
業者さんのほうでも「まず見積もりから」というところが多いですが、見積もりは最初にとってもらって
金額に納得してから依頼したほうがいいですね。
また、見積もり時にお金がかかるのかかからないかはっきりさせたほうがいいです。
見積もり自体に料金がかかるところもあるからです。
丸投げしないよう注意。立会いをしっかりとやる。
- 最低限の指示は出す
- 立会いをする
そもそも立会いが必要な業者さんが多いですが、「捨ててはいけないものを捨てられてしまった」
というのを防ぐためにも立会いしたほうがいいです。
自分でも予期しなかったものが隠れている場合もあります。
最初に部屋のチェックができるのであれば充分チェックしましょうね。
業者さんのほうもチェックリスト等で捨てるもの・残すものを確認してくると思いますが、
あとで言った・言わないの事態を避けるためにも、お互いで捨てるもの・残すものを認識しあっておくといいですよ。
ココがポイント
- 大事なものはスマホ等で写真に撮っておく
- 大事なものをリスト化したメモを業者さんに渡す
- 立会い時に業者さんが発見したものを確認する
まとめ
捨ててしまったものは返ってこないため、
慎重に遺品整理をしていただければと思います。
整理に相当時間がかかるような状況であれば業者さんに頼むのもいいですが、
その場合でも業者選びや交渉(見積もりや値段)、できればしっかりと立会いの時間を確保しておくことが望ましいです。
遺品整理時の注意点まとめ
- 故人の生前の意向を尊重する。(あとあと家族間でトラブルになりかねないから)
- 捨てるべきでないものを捨てないために、断捨離は意識しない
- 遺品整理には時間・お金などのコストがかかるので最初に意識しておく
- なんでも一人で抱え込むと、肉体的・精神的に相当疲れる場合がある
- 賃貸の部屋を整理するときは、ほうっておくと家賃などが発生するので注意
業者依頼時の注意点まとめ
- 悪徳な業者の噂も聞くため要注意。(業者選びや依頼は慎重に)
- 料金トラブルにならないために、いきなり依頼するのではなく最初に見積もりをする
- 指示を出したり、業者さんの作業をチェックしておくために立会いの時間を確保する(予期せぬものを処分されないため)