こんまり(近藤麻理恵)さんをご存知ですか?
2018年アメリカで大ブレイクし、ネットフリックスで番組を持ち、アカデミー賞にも招待された日本人です。
片づけノートや片づけ術が世界中の人に愛されているこんまりさんの著書『人生がときめく片づけの魔法』を読んで実践してみました。
こんまりさんの基本情報から、本のまとめ、実際に片づけしてみた様子をお届けします。
こんまりさんとは?(近藤麻理恵)
こんまりさんをよく知らない方のために人物像から説明しますね。
”こんまり”こと近藤麻理恵さんは1984年生まれで現在アメリカ・ロサンゼルス在住。
魔法ともいえる片づけ術に関する本はなんと累計1000万部を突破!(100万でもすごいですが1000万超です)
そもそもこんまりさんがさらに有名になったのは2010年ごろ。
あとで紹介するメイン本の『人生をときめく片づけの魔法』が2010年の末に出版され2011年にかけてミリオンセラーになったからです。
(それ以降も売れ続けこの本だけで140万超へ)
テレビなどでも紹介されました。
どこがすごいのかさわりだけ言うと
『1度片づけたら2度と散らからない』片づけ術ですね。
こんまりさんご本人です▽
[アメーバブログ(近藤麻理恵オフィシャルブログ)より画像を引用]
何をしている人?
片づけコンサルタント。整理整頓や収納の技術を教えるアドバイスやレッスンも行っている。大学卒業後に会社勤務を経て今に至る。驚くことに小さい頃からすでに片づけの研究&実践をしていてまさに片づけのエキスパート。
活動しているのは日本だけにとどまりません。
具体的な片づけ術を紹介する前にアメリカでの活躍ぶりも紹介させてください。
アメリカで大ブレイク中
アメリカでのブレイクは皆さんもご存じの動画配信サービスNetflixがきっかけ。
こんまりさんがアメリカの各家庭を回り片づけ術を披露するというドキュメンタリーがネットフリックスで放映されてからです。
この番組が大ヒット。
アメリカで片づけブームを巻き起こしました。
とにかく訪問先の家がどんどん片付いていきます。
番組の画像▽
[Netflix公式サイトより画像を引用]
動画『KonMari』はシリーズもの。(2019年公開シーズン1で8つの動画コンテンツあり)。中には感動的なシーンもあり片づけの奥深さというかパワーを思い知らされました。
これがきっかけでブレイクしアメリカのアカデミー賞にも招待されています。まさに片づけを極めた人で影響力のある人ということが言えますね。
ご本人の紹介が終わったところで次に片づけノートについて説明したいと思います。
ここからいよいよ『こんまり』さんの考え方やテクニックに触れていきます。
こんまりさんの片づけノートとは?
片づけノートは実際の片づけをサポートしてくれる存在。
片づけノート自体あらかじめフォーマットのようになっているため、書き込んだりするだけでOKです。
つまり何か難しいことを書いたり記録するわけではありません。

なぜ必要かはノートがあると片づけ術がうまくいきやすいからです。
ノートの目的はご本人曰く、
『今度こそ本気で片づけを終わらせる』こと。近藤麻理恵オフィシャルブログの記事より一部を引用
ノートは片づけをするときのガイドでもあります。
手当たり次第に片づけをしてもまた元の散らかった状態にもどる確率が高いと本の中でおっしゃっていますし
実際にノートに記録することで自分の頭の中まできちんと整理され、マインドの形成にもつながります。
こんまりさんの『人生がときめく魔法の片づけノート』(2018.3発売)を読むと具体的な片づけまでのステップがわかりやすく書かれていますね。
自分で記入することは感想だったり目的だったり、「自分の理想」などと簡単ですよ。
人生がときめく片づけの魔法を読んでみた
本の中にはこんまりさんの片づけに対する考え方から始まりいろいろなことが記載されていました。
コンパクトなサイズの本ですが内容はかなり濃いです▽
この本に出会ったのは2年前とだいぶ遅かったのですが自宅で実践し片付いた状態がもう1年以上もキープされています。
2019年現在はこの本のパート2も出版されていますよ。そのほかこの本に関しては【マンガで読む】版も出ています。
何より実践して良かったのは気分がスッキリしたことです。
もちろん本の内容をすべてを取り上げることはできないのでここでは5つの重要ポイントを示します!
ポイント
- 片づけマインドを持つ(←超重要)
- 不要なものは一気にどんどん捨てるが、ときめくものは残す!
- 片づけは場所ごとではなくモノ別に!
- 家の全部のモノを定位置に!
- 収納はとにかくシンプルに!
では順に説明をします。
1.片付けのマインドは必須。身につければ自分の手で片付けれるようになる
こんまりさん的に超重要なこと(=主張)、それは『マインド』。
マインド(心構え)といっても何としても片づけてやるといった根性論ではありません。
なぜ片づけをするためのマインドが重要かというとまた散らかった元の部屋に戻さないため・片づけができる人間になるため。
やっぱりどこかで片づけをしたとしても『またいつかは元に戻るだろう』と考えている人も多いのではないでしょうか。
片づけが苦痛に感じる人もいるかもしれません。
だから、イメージでいうと無理しないで自然に片付けれるようになるためにマインドは必須。
では正しいマインドを身につけるにはどうしたらよいのか。これを解決する方法はただ一つ。逆説的ですが、正しいノウハウで片付けすることです。
<人生がときめく片づけの魔法 改定版より一部を引用。傍線は筆者が付加。>
こんまりさんの具体的なやり方を実践すればマインドも身に付き、そのマインドがまた実践に役に立つとういう仕組みです。
イメージ図▽
次にやり方として重要なところを個人的な観点でピックアップしましたので、2〜5で紹介します。
2.一気に捨てる!ただ、ときめくものは残す
片づけはモノをきれいに整理したり、要らないものは捨てるといった作業です。
まずは必要のないもので、かつ自分にとってときめかないものは捨ててしまいます。
ときめく・ときめかないは感情や直感で判断してOKです。モノを手に取ってみて何も思わない・不要だし使わないということであれば捨てる候補になりますね。
そして、これを一気にやることがポイント。
というのも長い時間をかけたり、こまめにやろうとするとリバウンド(元の状態に戻る)するからです。
ですので最初にやることとしては不要なもの&ときめかないものは徹底的に・一気に捨てることになります。
ポイントは捨てるものを決めるというよりも、残すものを最初に選んでおくことです。その選別後に残ったものを捨てればOK!
3.モノ別に正しい順番に片づけよう
次はモノ別に片づけをするということです。
モノ別とはどういうことかというと洋服なら洋服だけ、書類や本ならまずはそれだけ一か所集めて一気に仕分けして不要なものは捨て残すものは収納したり整理します。
まずは面積の大きなリビングから片づけしようなどと場所で考えるとリバウンドがくるそうです。
ですので意識をモノのカテゴリーに向けましょう。
こんまりさんが推奨している片づけの順番はまず衣類から!
そして本→書類→小物類→思い出の品へと進みます。
ポイントは場所ごとに片づけするのではなく、モノごとに片づけする
4.モノを定位置に!移動してもまた定位置に戻す
片づけする際にはモノの定位置まで決めてしまいましょう。
化粧品はここ、文房具類はここ、タオルはこの場所という風に位置を決めたら、
あとはモノを使ったらそのポジションに戻すこと。
実際戻す作業を何度かやってみると慣れてくるため自然に元に戻す動きになりますよ。
片づけマインドとも関係しますが、二度と散らからずストレスフリーで整理された状態が続いていきます。
定位置を決めるのは必須作業です。どうしても難しく感じてしまう人は片づけノートが役に立ちますよ!
5.収納をシンプルにする
ポイントの最後は収納をシンプルにすること。
収納とは文字通りモノを収めるとうことでケースに入れたり棚に並べたりすることです。
シンプルにするとは、要はケースに何かモノを入れるのにごちゃごちゃと詰め込みすぎないこと。
すっきり並べてください。
あとで取り出すのが面倒になりますし何より収納するときにすでにストレスがかかります。
もしケース等やスペースが足りないということであれば段になったケースを買ってみるとか、そもそも無理やりケース等に入れこむことはせず
台などに整理して(見た感じもスッキリさせるのがポイント)置いたりしてみてください。
ちなみに浴室やシンクにはモノを置かないのがこんまり流。
このように何もないスペースを作り出すことも重要になってきます。
ごちゃごちゃ収納しないに加え、収納する場所も分散しないことがポイント。もっといえば収納するケース等もシンプルに考えましょう。(こんまりさんは収納グッズとしてハコを推奨)
こんまりさんの片づけ術を実践してみた
周りにもこのメソッドを勧めたくてしょうがなかったので、家族にも教えてみました。
今回は自宅は片付いている状態がキープされているため、親のいる実家で試しました。
ただ、何にときめくのかは人それぞれですのでみなさんも実践するときは好きに残すものを決めてくださいね。
一気に・短期で片付けをするというのがコツでしたね。当然ですが散らかり具合により時間もそれなりにかかりますので『片づけをする時間を確保してください』。こんまりさんは”片づけ祭り”という言葉で表現しています。
最初に残すものを決めてもらい、残りは一気に捨てます。
粗大ごみはとりあえずガレージへ移動。
ゴミに出せるものは袋にどんどん入れてばっさりと捨てていきます。
そして片づけですがまずは衣類です。
一か所に集めます。
実際はこの5~6倍の服がありました。
カテゴリーごとに整理していきます。
たとえば比較的厚みのある上着だけをカラーボックスに収納▽
(取り出しやすくパッと見何があるのかわかる)
つづいては本と書類を一気にやります。
本棚ではない棚へ書類や本がごちゃごちゃと収納されていました▽
本棚へ収納する前にばっさりとここでも要らない本・書類は捨ててしまいます。
ちなみにこんまりさんの本の片づけ術は『いつか読む』は捨てること。
この先読まない自分的に大切ではない本は売るか寄付するか捨ててしまいましょう。
(写真やアルバムなどの思い出の品はあまり取り出すことがないためこの本棚として使っていた棚の下(扉がついている)にしまうことにします)。
最終的に下の画像の本棚2つ分で済みました。
雑誌類なら雑誌類、単行本なら単行本とカテゴリー別に分けて収納▽
このようにモノごとに集めてから残すものを選んであとは捨ててしまうを繰り返します。
多少散らかっていた机のあたりも綺麗になりました。
片づけ前▽
片づけ後▽
整理されていきますし、自宅を片づけしたときもそうでしたが段々とコツみたいなものが実感としてわかってきますよ。
こんまりさんの現在。片づけコンサルタントとして活躍、手帳も発売
最初にも書きましたが現在はアメリカに住まわれているようです。
Honored to be nominated in this year’s @shortyawards House & Home category! If our social stories are sparking joy for you, I hope you’ll vote for us here » https://t.co/JeBetF8pqK 💛✨
— Marie Kondo (@MarieKondo) 2019年1月29日
Twitterは英語が主ですが、見てみると複数のメディアに取り上げられています。
さきほど紹介したネットフリックスの動画の反響にしても大きかったですし精力的に活動中。
出版についても今回紹介したノート・人生がときめく片づけの魔法以外にも『こんまりの毎日がときめく魔法の片づけ手帳2018』をリリース。
こちらはノートです▽
こんまりさんが重視する片づけマインドが身につくようにできています。
まとめ
最後にこの記事の内容を整理してみました▽
まとめ
- ”こんまり”こと近藤麻理恵さんは片づけコンサルタントで片づけを極めた人
- 【人生がときめく片づけの魔法】をはじめ片づけ本を書いており累計1000万部を突破
- 世界的にも活躍。とくにアメリカでこんまりさんご自身が主役の番組で大ブレイク
- 家の片づけを本気で終わらせるのをサポートするのが【片づけノート】
- こんまりさんの片づけ術の重要なポイントは片づけマインドを根付かせること
- 二度と散らからない(=リバウンドしない)片づけ術がこんまりさんのすごいところ(魔法)
- まずはモノを捨てることから。自分がときめくものだけは捨てずに残そう。
- 場所別ではなくモノ別に片づけるのがリバウンドしないコツ
各テクニックの背景や理由・さらなる詳細を知りたい方は本を読むのをおすすめします。
コンパクトな本ですが、こんまりさんが伝えるエッセンスがぎゅうぎゅうに詰まっています。
今後片付いた部屋でスッキリ暮らしたい・片づけをしてみたいけどより具体的な方法を知りたいという方は手元に置いておくと便利ですよ。