家庭で揚げ物などをした際に出る大量の油。この油、どうしていますか?
直接キッチンの流しに捨てていませんか?実は、大量の油を流しに捨てるのは禁止されています。
流しに捨ててはいけないなら、どうやって捨てればいいのか分からない!
という方のために、今回は正しい油の捨て方と、捨てる際に便利なアイテムが100円ショップで揃えることができるので、それらを紹介していきます。
どうして油を流しに捨てたらダメ?正しい油の捨て方
「使用済みの油を流しに捨ててはいけない」ということを知っていましたか?
ある調査によると、油を流しに捨てている人は51%もいるそうです。
知っているようで知らない、油の正しい捨て方をここで紹介していきます。
なぜ油を流しに捨ててはダメなのか?
疑問に思われている方も多いのではないでしょうか。
油を流しに捨ててしまうと、排水管に油が溜まってしまい、洗剤と反応して固まってしまう可能性があります。
排水管の中で油が固まってしまうと、水の流れがせき止められてしまい、詰まりの原因にもなってしまいます。
それだけではなく、家庭の排水管から流れ出た油が海や川などに流れてしまった場合、水質が悪くなり、海や川に棲む生物や自然環境に大きな負荷を与えることになってしまいます。
たかが油と思われるかもしれませんが、その油によって引き起こされる悪影響というものは、とても大きなものになります。
これから正しい油の捨て方を知り、実践していくようにしましょう。
油は「可燃ごみ」として出すことができます。
可燃ごみとして出せる油ですが、ちゃんと油を処理してからゴミ出しをしなくてはいけません。
処理の方法としては、市販の凝固剤で油を固めたり、キッチンペーパーや新聞紙に油を吸わせて捨てるなどの方法があります。
詳しい説明を次の項目でしていきますね。
100円ショップで揃える廃油処理グッズ
100円ショップでも、廃油処理グッズがたくさん取り扱われていますので、手頃価格で揃えることができておすすめです。
廃油処理パック
こちらの商品は、外箱も全部使うものになっていて、2回分あります。
このように、ミシン目にそって上下を切り離して使うようになっています▼
箱内には、このようにレーヨン不織布の端材入りの袋が入っています▼
中のレーヨン不織布の端材は、こんなにたくさん入っています▼
レーヨン不織布って何?
レーヨン素材の衣類などがありますが、レーヨンとはどういったものなのか?
それは、化学繊維の中の再生繊維の一種。紙と同じ木材パルプが原料となっています。
吸湿性・吸水性が良く、肌にやさしい特徴があります。
次に不織布ですが、これは文字通り「織らない布」のことをいいます。
私たちが普段着用している衣類のほとんどが、織りや編みによって作られた布を生地ですが、不織布は織ることも編むこともしない、専門的な定義で言えば「繊維を紡いだ、織ったり編んだりせずに繊維間を融着や機械的、化学的作用により結合、あるいは絡み合わせたシート・ウェブまたはパット状のもの」が不織布になります。
身近なものだと、肩パッドや芯地、紙おむつやシップ材など、まだまだ他にも多くのものに不織布というものは使われています。
レーヨン不織布は、このふたつが合わさったもので、柔らかいのに丈夫で破れにくい特徴があります。
袋を外箱にこのようにセットして使います。
油を注ぎやすいように、袋の口を外側に向けて開いておきます▼
不織布の上に冷めた油を少しずつ注ぎ、残り油や揚げカスなどはキッチンペーパーなどで拭き取りながら袋の中に入れていきます。
入れ終えたら、袋の口を折れ線で内側に折り、最後に付属のテープでしっかりと封をします▼
あとはこのままの状態で、お住まいの自治体の区別に従ってゴミ出ししてください▼
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油吸収パッド 油すっちゃいな
こちらの商品は、コンパクトサイズのコットンが12個入ったものになります。
冷めた油に、給油パッドを浸して油を吸い込ませるタイプのものになります。
油を吸い込んだパッドは、ポリ袋に入れてからゴミ箱に捨てるようにします。
たっぷり油を使った時よりも、少量の油で料理をして残った廃油を処分する際におすすめです。
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油固めてすてるだけ!固めてポイ
100円ショップでも凝固剤が取り扱われているんですね!これはとても便利です!
スティック状のものが4包入っていて、1包で600mlの油に使用できます。
凝固剤は、先に紹介した2つの商品と違って、油が熱いうちに使用するものになります。
料理直後の熱い油に凝固剤を入れ、溶けるまでよくかき混ぜます。
凝固剤が入っていた袋を、かき混ぜた油に入れておくと、「凝固剤使用中」の目印になりますよ。※凝固剤が入っていた袋を油に入れても燃えたり溶けたりしません。
1時間ほどすれば油が固まります。
油が完全に固まり、冷めたところで燃えるゴミとして処分してください。
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家にあるもので油を捨てる方法
実は、身近なものを使って油の処分をすることもできます。
紙パックを使う
牛乳などの紙パックに、新聞紙や使用済みの紙タオルなどを詰め、冷ました油を染み込ませます。
自然発火を避けるために、水も入れてください。
紙パックの口を、粘着テープなどでしっかり止めて、燃えるゴミと一緒に捨てます。
ポリ袋を使う
ポリ袋やレジ袋などに新聞紙を入れ、冷ました油を染み込ませます。
自然発火を避けるために、水も入れてください。
輪ゴムなどで袋の口をしっかり閉じて、燃えるゴミと一緒に捨てます。
ポイント
袋を2重にしておくと、漏れ防止になります。
油を入れる前に、袋に穴が開いていないかもチェックしておきましょう!
油のリサイクル法
自治体によっては、使用済みの食用油の回収を実践しているところがあります。
油を捨てる前に、各自治体の廃油回収方法を確認してみるといいかもしれませんね。
また、使用後の油は適切に処理して保存することで、2〜3回は繰り返し使えます。
油の保存と再利用の仕方
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1揚げ終えたらすぐに揚げカスをすくい取る
揚げカスが残ったままにしておくと、油のいたみの原因になるため、使用後はすぐに揚げカスを取り除きます。
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2揚げ油をこす
人肌程度まで油が冷めたら、ザルやこし器で油をこします。
こす際に、ペーパータオルを1枚敷くと、より小さな揚げカスまでキレイに取り除くことができます。
ココに注意
油が冷めすぎると粘りが出てこしにくくなるため、完全に冷める前に作業しましょう。
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3冷暗所で保存し、早めに使い切る
油が完全に冷めてから蓋をし、冷暗所で保存します。
蓋をすることで酸化を防ぎ、水や虫が入らないようにします。
一度使った油は、揚げ物の回数に限らず日数の経過でも酸化が進むため、できるだけ早く使いきりましょう。
ただし、揚げた食材や揚げ時間・温度にもよるため、油が劣化している場合には廃棄しましょう。
油を廃棄する目安
- 油が茶色く濁っている
- 泡が消えにくくなる
- 180℃くらいで煙が出る
- 粘りが出る
- イやな臭いがする
上記の項目の中で、どれか一つでも当てはまる状態になったら、油を廃棄してください。
まとめ
知っているようで知らない、油の正しい捨て方。
今まで間違った捨て方をされていた方や、知らなかった方など、これを機に正しい方法で油を処分するようにしましょう。
また、便利なアイテムもお店で数多く取り扱われているので、そちらも利用してみてはいかがでしょうか。
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