遺品整理で失敗しないために
6つの失敗例
遺品整理は生きていてほんの少ししか経験しないもの。
"失敗"とか"後悔"は避けたいものです。
実例や私の経験から、気をつけたいことを説明しますね。
『遺品整理』をするまえに、読んでいただければと思います。
ポイント
失敗例は後ろのほうになればなるほど損をしたり、身近におこりやすいケースです。
失敗例①「捨ててはいけないもの」を捨ててしまった
高価な物。(貴重な物)
また思い出の品は真っ先に取っておくのが鉄則です。
あとで家族から「あれはどこにやったの?」と聞かれて、その物がないということがあれば困りますよね。
その人その人によって大切に思うものは違ったりしますし、捨てること自体を嫌がる方もいます。
実際の例
高価なものとはいえないが、故人が子どもに送った手紙を家族が遺品整理の際に捨ててしまって、あとあと子どもと親の間で揉めたケース。
また腕時計や宝石、故人が趣味で集めていたもの、その他の貴重品は、
しかるべきところに売却したり、知人・家族に譲ったりすることが想定されますので、
大切に保管することが大切です。
場所をとる物で、家に置いたままにできないということであれば、トランクルームやレンタルボックスを活用する手もあります。
高価なものなどを売却する場合はある程度ネット等で専門の売却先を探しましょう。安く手放すべきではありません。
失敗例②業者に大切なものを捨てられた・高いお金をとられた
遺品整理では代行するサービス(業者)もあります。
さきほどの【失敗例①】と関係しますが、自分で捨ててしまうケースだけでなく、
業者に捨てるべきではなかったものを処分されたケースもあります。
ここに気をつける
業者には取っておくものをきちんと伝える。紙に書いて渡す。作業をする方が複数名派遣されていたら全員に伝える。
また、思いもよらない金額で請求されたというケースも。
ネット上のうわさ
マンションの整理でしたが、いって5~6万だと思っていたのが、実際にはそれをオーバー。ここに頼むべきではなかった・・
支払いでトラブルになりかねないので
ネット上などでたまたま目についた業者さんに頼むのはおすすめしません。
また金額について「この金額ということで」自分と業者とで合意をするようにしてください。
見積りをとってもらえない&金額が言い値っぽいところはNG
失敗例③思いのほか時間がかかって心身ともに疲れた
親戚であった出来事ですが、
家族の遺品整理や付随する手続きをしたりして、精神的に疲れ病気になったことがありました。
遺品整理だけが直接の原因ではないと思いますが、
高齢の方ともなれば疲れてしまって後々まで影響が残りかねません。
失敗例というと言葉が適切ではありませんが、避けれるなら避けるべきだと思います。
ここでのポイントというか対策は2つです▼
対策
- 普段から片付けしておく
- 誰かに頼る
1は生前整理とも関係しますが、いつもから整理する意識で少しづつでも片づけしておけば
いざというときに作業がラクになります。
2では家族や業者などに手伝いをしてもらって作業量を減らすということです。
失敗例④退去のときに家賃や高いクリーニング代を請求された
賃貸マンション・アパート・借家での話です。
もし誰かが住み続けるのでなければ、早めの遺品整理と退去が求められます。
また亡くなる直前まで故人がひとりで住んでいた場合、部屋などが予想外に汚れたり劣化するケースも。
それに退去が遅れると、管理会社や大家さん側から家賃を請求されることもまれにあります。
実例
大家さんが不親切で敷金を退去後もらい忘れた。※敷金が残っていたケース。
実例
お部屋で老衰されて亡くなったが、発見が少し遅れ、不動産会社から特別なクリーニング代を請求された
失敗例⑤家がどんどん汚れていく
失敗例の5つ目は、家が劣化するという問題です。
売却を考える際は、とくに少しでもキレイな状態で売買交渉に入りたいところ、
遺品整理を怠っていて家の管理ができず、家が劣化してしまうと困りますよね。
また防犯上もよくありません。
空き家化してしまうとなおさらです。
私の近所でも空き家がほぼ全焼したということがありました。
すでに空き家は問題化していて新聞やニュースでもよく目にしますよね。
対策
- 一軒家などで遺品整理が大変なときは誰かに頼る
- 家族などと連携して家を管理するようにする
ご存知だと思いますが、空き家管理のサービスもあります▼
あとあと整理しようと考えているけど当面できない方におすすめです。
『NPO法人空き家・空き地管理センター』のホームページの画像を引用しています。
引用元 https://www.akiya-akichi.or.jp/kanri/?gclid=CjwKCAjwmZbpBRAGEiwADrmVXs9lUuO9LQZdGVFKK2D0GjawftDqXEDB9CmlQU-m0RGhEpYGz2-z-hoCVjUQAvD_BwE
失敗例⑥利用していないサービスで固定料金を取られ続ける
主に解約などの手続きに関わる話です。
よくある例として月極めのサービス(新聞やインターネットの料金など)を故人の方が利用されていて
亡くなった後までお金を取られ続けるというもの。
故人が生前に会社となんらかの契約をしているパターンですね。
家族ではすべて把握が難しいケースも考えられますが、
親しい関係であればいろいろわかることもあります。
とにかく早めの手続きが必要ですね。
サービスの種類によっては、亡くなってから手続きが遅れても救済してくれるところもあるので
掛け合ってみることは大切です。
私の知人のケース
故人が使っていたキャリア(携帯会社等)の毎月の請求がきているのに(振込用紙で)、解約が遅れて何ヶ月か携帯料金を請求され続けたというもの。請求書が家にあるので手がかりはあったが、見逃したケースです。
遺品整理時には書類を入念にチェックしたほうがいいですね。
故人の死亡届を出せば通常引き落としなどができなくなるためサービスを提供している会社が気づくケースもあります。
まとめ
こちらの注意点▼をあわせて読むことで遺品整理をスムーズに進めてください。
いま一度、これまで挙げた失敗例を振り返ります▼
失敗例
- 遺品整理をした人が大切なものを捨ててしまって、家族間で揉めた
- 遺品整理を業者に頼んだが、見積もりも特に意識せずあとあと思いもよらぬ金額の請求を受けた
- 遺品整理などで心身ともに疲れて体を長いこと壊した
- 賃貸物件での出来事で、退去が遅れクリーニング代などの名目でお金を請求された
- 遺品整理などの作業を放っておいて家が劣化した・汚れた
- 亡くなった後も月額の料金をとられた