段ボールや古紙などをゴミに出す際に、上手くひもでまとめて縛ることができない・・という経験をされたことはないでしょうか?
簡単そうで実は難しいひもの結び方。結び方にもたくさんの種類があり、用途によって使い分けることで、失敗せずきちんと結ぶことができます。
ふだんの生活の中で、「結ぶ」作業というのは多くありますよね。
知っておくと便利な結び方を、今回は家事えもん(松橋周太呂)さんが「あなたも今日から”ヒモ”生活」という本で紹介されている方法を、実際に試しながら説明していきます。
基本の結び方「本結び」
ふだん皆さんが、何か物を縛るときに使っている結び方が、「本結び」になります。
荷物をまとめたり、2本のひもを繋いだりするときに使う結び方で、しっかりと締まり、簡単にほどけるのが特徴です。
ココに注意
太さや素材が違うひも同士では、ほどけやすいので向いていない。
※分かりやすいように2色のひもを使います。
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12本のひもを黄色を上にして交差させる
絡ませたら一度左右に引っ張ります▼
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2もう一度、黄色を上にして交差させる
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3黄色の端を、輪の中に通して絡ませる
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4端と元のひもを引っ張って締めて完成
ほどき方
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1白の端と元のひもを左右に引っ張る
引っ張ってまっすぐにすると、結び目が開きます▼
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2結びを押さえ、白いひもを引き抜くとほどける
こんな時に使える
お弁当を包むときや、レジ袋を結ぶときに最適!
ひもとひもを繋ぐ「テグス結び」
釣り糸を結ぶときによく使われる結び方で、強度が高く、しっかりとひもを繋ぎ合わせることができるのが特徴です。
滑りやすい素材や、太さの異なるひもを結ぶときに適した結び方です。
結び方step
1ひもの端を並べ、黄色の端を白の上から下に回してひと巻きする
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2黄色の端を輪の中に通す
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3白の端を黄色の上から下に回してひと巻きする
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4白の端を輪の中に通す
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5黄色と白の結び目を締める
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6黄色と白の元同士を引き合い、結び目を整える
こんな時に使える
段ボールを束ねている最中に、ひもが足りなくなった困った時。
足りない分のひもを、テグス結びで継ぎ足せばOK!
新聞紙や雑誌を束ねるなら「4の字結び」
「4の字結び」を使えば、新聞紙や雑誌を束ねるとき、場所を動かさずに束ねることができるのでとても便利な結び方です。
この結び方をすれば、束ねている途中で崩れてしまう心配もありません。
結び方step
1ひもを4の字にする
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2ひもが交差したところに、雑誌の真ん中がくるように置く
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3輪になった部分を、雑誌の角にかけ、手前に置く
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4右のひもの端を輪に通し、手前に引く
輪に通して▼
手前にひもを引きます▼
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5上下のひもを角で結んで完成
ひもの位置を整えながらきつく縛ればキレイに完成です!▼
イヤホンなどのコードを束ねるなら「8の字巻き」
イヤホンのコードが絡まってイライラ。そんなときに役立つのが、この結び方。
すっきりとまとまり、ほどくときも絡むことなく簡単にほどけます。
巻き方step
1手のひらにイヤホンを置き、人差し指にコードをかける
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28の字を書くように巻く
小指の内側から外側を通らせて、人差し指に戻します▼
これを繰り返し巻いていきます。
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3コードを10㎝ほど残して、指から外す
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4残したコードを束の中心に巻き付ける
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5巻き付けた輪に、プラグを差し込んで完成
いろいろな用途に使える「巻き結び」
高い木や柱、くいにひもを結びつけるときに使われる結び方です。
結び目が簡単にキュッと締まるので、大きなものを束ねたいときに大活躍します。
ただ、力がかかり続けると緩むことがあるので注意してください。
上が開いていないときの結び方step
1ひもを棒にひと巻きする
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2もう一度巻き付ける
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3巻き付けた輪に、端をくぐらせる
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4ひもの端と元を引いて締める
上が開いているときの結び方
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1輪を2つ作る
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2左の輪を、右の輪に重ねる
左の輪が上にくるように重ねてください▼
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3重なった部分を上から棒に通す
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4ひもの端と元を引いて締める
詳しいヒモ活用術については
今回はヒモ活用術の「ヒモの結び方」を紹介しましたが、ほかにもヒモの活用方法はいろいろあります。
掃除や料理、収納にもヒモを使うことができ、毎日こなす家事に役立つアイディアが満載です。
興味が湧いた方や、もっと「ヒモ活用術を知りたい!」という方は、
【NHKまる得マガジン あなたから今日も”ヒモ”生活】を手に取ってみてはいかがでしょうか。
本屋ですと、NHKテキストコーナーに置かれています。そこでもし見当たらなかったら、実用書の掃除コーナーを探してみてください。
まとめ
「ひもを結ぶ」という作業でも、いろいろな種類の結ぶ方や方法があることが分かりましたね。
また、日々の生活の中、家事の中で役立つ結び方も多くあり、結び方を一度覚えてしまえば、さまざまな場面で活用することができるようになります。
これができることで、毎日の家事が楽しくなるかもしれませんね。
家事えもんさんの本はこちらから▽