いつの間にか脇の下が黄ばんでいる・・!そんな経験をされた方もいるかと思います。
とくに男性の方に多く、仕事用のワイシャツやお気に入りのシャツなどが黄ばんでしまい、悩まれている方も少なくないのではないでしょうか。
ふだんの洗濯だけでは落とし切れない「脇の黄ばみ」汚れ。
一体どうすればキレイに落とすことができるでしょうか?
そこで今回は、黄ばみをしっかり落とすことができる洗濯方法と、黄ばみを衣類につけない防止策を紹介していきます。
どうして脇の下が黄ばむの?
脇の黄ばみは、脇から出てくる汗によるものですが、主な原因は4つあります。
①汗に含まれる色素
汗を出す汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺の2種類があります。
エクリン腺は全身にある普通の汗腺で、サラサラした汗を出し、色も臭いもありません。
ところが、脇汗を出すアポクリン線からは水分以外に、アンモニア、脂質、糖質、タンパク質、そして黄ばみのもととなる「リポフスチン」という成分などが出るため、衣類が黄ばんでしまいます。
②汗腺機能の低下
身体の疲労や、エアコンの効いた部屋に毎日長時間いたりすると、汗腺機能が低下します。
汗腺機能が低下すると、ふだんは無色無臭のエクリン腺から出る汗も、余分な鉄分やミネラルなどが混じり、色が濃くなってしまう場合があります。
③制汗剤
汗対策で制汗剤を使われる方がほとんどかと思いますが、実は、自分の体質に合っていない制汗剤を使うことで汗と化学反応を起こし、黄色い色を出すことがあります。
制汗剤を使っているのに黄ばみが発生する方は、一時的に制汗剤の使用を中止してみてください。
もしこれで黄ばみがなくなったら、制汗剤が原因ということになります。
④緊張やストレス
緊張した際に、脇の下に汗をかくという経験をされた方は多いのではないでしょうか。
このような時にかく汗は、エクリン腺から出るサラサラの汗ではなく、アポクリン腺から出るベタベタした汗です。
アポクリン腺の汗は色素を含んでいるので、緊張したときにかく汗が黄ばみの原因になるということです。
脇の黄ばみを防ぐ方法
脇汗で衣類についてしまう黄ばみ。「黄ばみを防ぎたい」と思われている方も多いのではないでしょうか。
防ぐ方法はいくつかありますので、自分に合った方法を試してみましょう。
脇汗パッドやインナーを使う
一番効果的な方法として、脇汗パッドやインナーを使用することをおすすめします。
制汗剤だと上記でも述べたように、体質に合わないと汚れの原因となってしまいます。
脇汗パッドやインナーなら、体質を気にすることはありませんし、使用後はゴミとして処分すればOK。
ただ、薄着の衣類を着た場合、パッドが透けて見えてしまう心配がありますね。
最近では、脇汗パッド付きのインナーも多種多様に揃えられているので、パッドの種類をチェックしてみるといいかと思います。
女性用だけでなく男性用の脇汗パッドや、直接肌に貼るタイプの脇汗シートなどもありますよ。
生活習慣の見直し
アポクリン腺から出る脇汗には、脂質やタンパク質が含まれていて、これが黄ばみの原因となっています。
毎日の食事で、脂質やタンパク質が多く含まれている肉、乳製品など動物性動物性脂肪が多く含まれている食品ばかりを摂りすぎていると、皮脂腺やアポクリン腺のはたらきを活発にしてしまいます。
思い当たる方は、食生活を見直してみましょう。
また、野菜に含まれているビタミンには、黄ばみを抑える効果があるので、食事でしっかりと野菜も摂るようにしましょう。
脇汗で汚れた衣類は早めに洗う
衣類につく黄ばみは汚れになります。
脇汗の水分が蒸発しても塩分などの汚れは衣服に残り、酸素と反応して酸化し黄ばみとなります。
脇汗で汚れてしまった衣類は、できるだけ早く洗濯をしてキレイにするようにしましょう。
すぐに洗濯しても、脇汗で汚れた部分があとから黄ばんでしまう場合がありますが、それは汚れを落とし切れていないということになります。
そうならないために、汚れ部分に洗剤をつけて、しばらくつけ置きしてから洗うといいでしょう。
脇の黄ばみに効果的な洗濯方法
脇汗でできてしまった黄ばみは、なかなか落とすことができませんが、きちんと洗うことで黄ばみを残さない方法があります。
黄ばみを落とすには、界面活性剤が多く含まれている洗剤を使うと、界面活性剤に含まれている皮脂分解酵素が効果的に黄ばみを落としてくれます。
おすすめの洗剤は、「ブライトストロング」や「ワイドハイター」などの酸素系漂白剤。
お湯と酸素系漂白剤でつけ置きをすることで、繊維の奥まで入り込んだ汚れを浸透し、黄ばみをもとから取り除きます。
つけ置きのやり方はとても簡単なので、ぜひ試してみてください。
用意するもの
・酸素系漂白剤
・ふだん使っている洗濯洗剤
・お湯
・つけ置きする容器
step
1お湯(40~50℃)を1ℓほど容器に張り、洗濯洗剤を入れる
洗濯洗剤は、小さじ1ほどの量を入れて混ぜて溶かします。
ココがポイント
お湯を使うことで、酸素系漂白剤の効果を高める。
step
2黄ばみ部分に漂白剤を塗り込む
直接汚れに塗り込むことで効果が高まります。
step
3つけ置きをする
洗濯洗剤を溶かしたお湯に衣類を入れて、約30~1時間ほどつけ置きをします。
step
4洗濯する
つけ置き後は、軽く水ですすぎ、ふだんの洗濯と一緒に洗濯機で洗えば完了です。
ココに注意
使用する酸素系漂白剤の注意事項説明を、きちんと読んでから使用するようにしてください。
また、つけ置きの仕方も、使用する酸素系漂白剤の使用方法に沿って行うようにしてください。
まとめ
黄ばみが取れずに諦めていた方も、今回の洗濯方法で黄ばみ汚れをキレイに取ってみましょう!
汚れのせいで着れずに眠った衣類を、また着ることができるようになりますよ。
また、衣類に付かないように黄ばみを防止する方法もありますので、自分にあった方法を試されてみてはいかがでしょうか。